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検査について

診療放射線科

CT

2014年4月より最新鋭マルチスライスCT装置『Aquilion ONE 』(320列)、『Aquilion PRIME 』(80列)2台を導入しました。

より広範囲をより速く

検出器の大幅な多列化により従来の64列CTよりも一回転で撮影できる範囲が約4倍に、また撮影時間も大幅に短縮することができます。例えば心臓CTでは従来では撮影に5~7心拍分の撮影時間が必要でしたが、今回導入した320列CTでは低心拍の患者様であればわずか1心拍で撮影が可能になりました。

低被ばく化技術「AIDR-3D」

AIDR 3Dは、逐次近似法を応用した最新画像再構成技術です。最大でノイズを50%、被ばくを75%低減することができます。患者の体型に合わせてスキャン画像から最適な線量を連続的に調整するVolume ECとの連動も可能なため、さらなる低線量での検査が実現可能となりました。

心臓の血管

広範囲の撮影が可能に

CT検査における注意点

検査の種類によってはヨード造影剤(ぞうえいざい)を用いて撮影することもあります。これはX線に映りやすい、ヨウ素(ワカメ等に含まれている成分)を含んだ薬剤で、血管の写りをよくし、腫瘍等が発見しやすくなります。また、血管自体を際立たせるので、動脈瘤、静脈瘤等、血管系の検査にも使われます。血管の中に入ると、暖かい感じがしてきますが、ほとんどの患者さんが感じる薬の作用なので心配なさらないでください。
造影剤を使用する前に、体調、既往歴(ヨードアレルギー、気管支喘息など)について、問診をさせていただきます。気管支喘息などのアレルギー疾患をお持ちの方は、検査手順の変更等が必要な場合がありますので、検査の問診の時に、主治医に必ず申し出てください。

MRI

人間の体内にもともとある水素原子からの信号を画像化することで、様々な方向からの断面像を作成することができます。造影剤を使わずに脳動脈瘤の検査ができるので、脳ドックなどの検診にも用いられています。
同じ部位でも撮影条件を変えることによって、何種類もの画像を得ることができ、これにより、目的する組織がどういったものであるかが判断しやすくなります。このため、撮影にかかる時間が、短くて30分、長くて1時間ほどかかることがあります。
検査中に大きな音がすることが特徴でこれは、情報を取り出すための傾斜磁場コイルに電流が流れることによって、機械全体に振動が伝わり、大きな音がします。高精細な画像を得るのに必要な、高磁場な機械ほど大きな音がする傾向があります。

MRI検査における注意点

MRIは大きな磁石に囲まれて検査が行われます。したがって検査室への金属の持込は原則として禁止されています。金属があることで、周りの磁場をゆがめ、正確な検査ができない可能性もあります。時計、財布、はずせる入れ歯(差し歯など外れない物はOKです)などは更衣室のロッカーに入れてください。
また、ペースメーカー、脳動脈瘤のクリップなど、体内に入っていると検査が行えないものもあります。事前に渡される説明書きをよく読み、不明な点や不安に思っていることがありましたら、検査前の問診の時に担当の放射線技師にご相談ください。
検査の種類によってはMRI専用の造影剤(ぞうえいざい)を用いて検査を撮影することもあります。使用する量は体重60Kg位の方でも12cc程度と非常に少ないです。
造影剤を使用する前に、体調、既往歴(気管支喘息など)について、問診をさせていただきます。気管支喘息などのアレルギー疾患をお持ちの方は、検査の変更等が必要な場合がありますので、検査の問診の時に、主治医に必ず申し出てください 。

心臓カテーテル検査

心臓の血管にカテーテルという非常に細い管をいれ、造影剤を流すことで普段は画像に映らない血管を描出します。
狭心症の検査、心筋梗塞の治療などが行われ、梗塞している血管に対して、PTCA(細くなった血管を、風船を使って押し広げる治療)やステント留置(金属の金網を狭窄があった部位に留置することで、再狭窄を起こりにくくする治療)などが行われます。
2014年3月より、現在最新鋭の機能を有する心臓カテーテル装置(PHILIPS社Allura ClarityFD10)を導入し、放射線による被ばくを大幅に減らすことが可能になりました。

腹部血管撮影検査

おもに腹部の血管を造影剤を使って撮影します。
IVR(Interventional Radiology)と呼ばれる検査では、主に鼠径部の動脈から肝臓の動脈へとカテーテル(細い管)を進め、肝臓の腫瘍を栄養している血管を塞栓させる治療や、腫瘍に直接、薬を入れる治療などを行います。
2014年12月より、現在最新鋭の機能を有する腹部アンギオ装置(PHILIPS社 AlluraClarity FD20)を導入し、放射線による被爆を大幅に減らすことが可能になりました。
またこの装置ではXperCTと呼ばれる回転撮影を行うことで、CTの様な画像を得ることができ、より精度の高い検査、治療を行えるようになりました。

乳房撮影(マンモグラフィ)

マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことです。 しこりとして触れないごく早期の乳癌発見にも有効といわれています。乳房には厚みがあるため、より正確な診断のために乳房を圧迫して撮影する必要があります。
痛みの程度は個人差があるので、痛みが強い場合は遠慮なくお伝えください。ご理解とご協力をお願いします。検査には認定をうけた女性技師のみが対応しています。

RI検査

この検査では、体のある特定の部分に集まるような標識をつけた薬剤を体に投与します。この薬剤はRI(ラジオアイソトープ:放射性同位元素)と呼ばれる極微量の放射線を放出する性質を持っているため、体のどこに、どのくらいの量の薬剤が集積しているかを画像にすることができます。
例えば、心臓の筋肉に集まる性質を持った薬剤であれば、安静時と運動時で心筋への取り込みの状態を比べることにより、狭心症や心筋梗塞などの病気を検査することが出来ます。

RI装置

RI心筋解析

一般X線撮影・胸部撮影

レントゲン撮影とも言われていますが、放射線の一種であるX線を身体に照射して、写真を撮影しています。胸部・腹部・手・腰・足など全身の様々な部位を撮影することができ、日常の診断に多く利用されている検査です。
当院の一般X線撮影室は2013年にリニューアルし、新しいFPD(フッラトパネルディテクタ)システムになりました。デジタル化が進み、以前より少ない放射線量でより鮮明な画像を得ることができ、被曝線量が減少されました。
撮影に関する心配事等がありましたら、遠慮なく担当技師にお申しつけ下さい。

放射線治療

ガンなどの腫瘍は、正常な組織に比べ、増殖の度合いが早いといわれています。このことは、別の捕らえ方をすると、放射線に対して感受性が高いといえます。
放射線治療では、この〔感受性の違い=放射線によるダメージからの回復の違い〕を利用して、腫瘍を小さくしていきます。
CTなどを使い腫瘍の大きさや位置を測り、必要最小限の大きさの照射野で狙い撃ちにし、正常な場所には極力影響の出ないよう、細心の注意を払いつつ治療していきます。

当院の放射線治療は、Varian社製直線加速器Clinac21 EX、放射線治療計画装置Eclipseを用いて行っています。
定位放射線治療(SRT)、強度変調放射線治療(IMRT)及び画像誘導放射線治療(IGRT)は行っていません。

骨密度撮影

骨粗しょう症、加齢による骨変化の診断のため、身体の骨塩量(骨の強度、ミネラル)を、2種類のエネルギーのX線を利用して測定する検査です。骨折のリスクの高い患者さんを検出することで、症状を改善するための治療へとつなげます。
2013年11月に装置が更新され、検査時間が1分になりました。

バリウムを使った検査

バリウムを使った胃の造影検査、または、注腸検査など消化管の検査を主に行います。そのほかに、ここでの検査は検査前に家庭でしておかななければならないことも多く検査の案内などをよく読み、検査に起こしください。

バリウム検査における注意点

バリウムはほかの造影剤に比べ、比較的副作用も少なく安全な造影剤ですが、もし、今までにバリウムの検査で何か副作用等ありましたら、事前に医師、また看護師、放射線技師に伝えてください。
バリウムの検査では検査対称が消化管の為、事前の前処置が非常に大切になります。注腸検査であれば適切な食事制限、水分摂取等、検査時に腸管の中に、便が残っていないようご協力をお願いします。
詳しいことは、事前に渡される説明書類に十分目を通し、わからないことがあれば、事前に担当部署に問い合わせてください。

バリウム検査終了後の注意点

検査後に腸管内のバリウムの排泄をうながすために、水分を多めに飲んでいただくようお願いいたします。

子宮卵管造影(ヒステログラフィー)

子宮口から造影剤を卵管へ注入し、子宮内部の形の異常と、卵管の通過性を調べる検査です。検査室には産婦人科のドクターと、看護師のみが携わりますので、安心して検査を受けてください。

DIP(点滴静注腎盂造影撮影法 drip infusion pyelography)

泌尿器科などで、腎臓や尿管、結石の検査などでおこなわれる検査です。造影剤を手の静脈から点滴で注入し、5分、15分、30分と時間をおって撮影していきます
造影剤は通常、腎臓→尿管→膀胱と流れていきますが、造影剤が流れにくい場所があれば、尿管結石などを疑う所見となります。

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