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鼡径ヘルニア手術について

鼡径ヘルニア手術について

当科の鼡径ヘルニア手術の特徴

  • 年間150例以上の手術を行っております。
  • 麻酔は原則的に全身麻酔+神経ブロック麻酔で行います。合併症等で全身麻酔が出来ない場合には、局所麻酔で行う場合もあります。
  • 手術方法はメッシュで補強する手術(Kugel法・Direct Kugel法・ Lichtenstein法・Mesh plug法・Ultrapro plug(UPP法)・腹腔鏡下ヘルニア修復術)、メッシュを使用ないし手術( Marcy法、Desarda法、McVay法、iliopubic tract repair法)を行っております。
  • 日本ヘルニア学会のヘルニア学会会員、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医の当院外科スタッフが責任を持って手術を行います。
  • 鼡径ヘルニアの手術希望で外科外来受診した場合、外来受診日に術前検査を行い検査に異常がなければその日に手術の日程を決定します。
    (手術までの待機期間:1−2週間程度。手術日は月曜日から金曜日に毎日実施しています。)
  • 手術のための入院期間は、基本的に1泊2日です。(条件が整えば、日帰り手術も可能です)
    手術同日、朝に入院し同日手術を行います。基本的に翌日退院になります。
  • 腹腔鏡下ヘルニア修復術も行っております。内視鏡外科学会 技術認定医が責任を持って行います。
  • 24の診療科を設置されており、重度の並存疾患を抱える患者さんへも対応可能です。高齢者や心疾患、腎疾患等をお持ちの患者さんには、循環器内科や腎臓内科などの専門医と協力しながら治療を行います。

治療の時間的流れ

外科受診

問診・診察・超音波検査・CT検査等を行い診断します。
鼡径ヘルニアと診断され、手術を希望された場合には同日、術前検査(血液検査、心電図、胸部レントゲン等)を行います。
検査に異常がなければ、同日手術の日程を決定します。
ただし、他の病気(例えば、心疾患や呼吸器疾患)で治療中の方や、特殊なお薬(血液の凝固を妨げる薬等)を服用中の方は、手術か可能かどうかを確認する必要があるため、他科受診をしていただく場合があります。

入院・退院

手術の当日に入院していただきます。基本的に翌日退院です(1泊2日)。

外科再来

約1週間後に、1度外来で診察させていただきます。定期通院は不要です。抜糸はないです。 (術後の経過で不安な点があればいつでも相談してください。)

当院での鼡径ヘルニアの治療アルゴリズム

手術では腸管が脱出してくる腹壁の穴(ヘルニア門)を修復します。メッシュという人工物で補強する方法と周囲の組織で修復する方法があります。
到達方法として①鼡径部切開法、②腹腔鏡下手術の2種類があります。それぞれの方法に特徴があり、担当医と相談の上、治療法を決定します。

退院後の日常生活

  • 日常生活 入浴、座っての仕事、散歩など:退院後すぐ可能です。
  • ゴルフ・ランニングなどの軽い運動:退院後2週間で可能です。
  • 力仕事・筋トレ・全力疾走:3~4週間後をめどに始めてください。

鼡径ヘルニアの治療方法について

  • 鼡径ヘルニアは手術以外の治療法はありません。
  • いったん出来てしまったヘルニアは、自然に治ったり、体を鍛えるトレーニングをしても治りません。
  • ヘルニアバンドで押さえ込む方法もありますが、不適当な圧迫が加わり他臓器臓器の損傷につながることがあり、勧められません。
  • 狭い孔を腸管が脱出し腸閉塞となり、腹痛、嘔吐を主症状とし緊急手術となる場合があります。症状がある場合や、徐々に大きくなってきている場には手術を勧めします。

鼡径ヘルニアと診断された場合、経過観察するか手術をするか

経過観察を勧める場合

・痛みがない、膨らみが軽度で日常生活に支障がない場合。
・他の病気で治療中で麻酔が難しい場合。

手術を勧める場合

・痛みや不快感が頻回に出現する場合。
・ヘルニアが大きくなった場合。
・比較的年齢が若く、身体活動が多い場合。
・女性の場合(嵌頓の危険性が高いため)

当院での手術希望の方

受診、外来予約に関するお問い合わせは下記まで直接お電話ください。
(済生会新潟病院 地域連携室:電話 025-233-6182)

  • 初発、再発を問わず、受け付けております。
  • 手術をするかどうかお悩みの方の相談も受けております。

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