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消化器内科

消化器内科

その日のことは、その日のうちに

消化器疾患では急速に病態が変化することが頻繁にみられます。急を要する病態の場合には、一般検査に加えて躊躇せずに「緊急内視鏡」や「緊急CT」を行います。当院では常日頃から放射線科および外科、消化器内科の連絡を緊密にしており、緊急時の診療体制は十分です。「その日のことは、その日のうちに」をモットーに診断・病態の把握・治療の選択を行っています。

診療の輪・和

当院の消化器内科医師は8名で、常時研修医が1~2名おり大所帯をなしています。ただし、消化器内科医だけで診療が成り立つことはありません。他の診療科、特に放射線科、外科、病理診断科の医師とのコミュニケーションが必須です。更に、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士、ソーシャルワーカーとの連携が診療の質を高めます。

石川達医師がベストドクターズ®に選出されました

当院の消化器内科部長 石川達医師が米国ベストドクターズ社(Best Doctors Inc.本社:ボストン)のBest Doctors in Japan™ 2016-2017に選出されました。

ベストドクターズ社とは

ベストドクターズ社は、米国ハーバード大学医学部所属の医師により1989年に創業した会社です。現在、世界70カ国で3,000万人以上の人に病状に応じた適切な治療やセカンドオピニオン取得のための名医紹介などを行っている会社です。

ベストドクターズ(医師選出調査)について

ベストドクターズ社の医師選出方法は、医師に対して「もし、自分や大切な人が病気にかかった場合、自分以外の誰に治療を委ねるか」という観点から、他の医師についての評価を伺うことで進められ、最終的に調査結果から一定以上の評価を得た医師を「Best Doctors®」に認定するというものです。
日本では約6,500名が認定されています。(2016年7月現在)

肝臓病教室・セミナー

毎回多くの方に参加して頂いていますが、より多くの方にこの趣旨ならびに情報を多くの方に御理解いただくためにHomepageを開設いたしました。

詳しくはこちらをご覧下さい。

主な診療内容

食道・胃静脈瘤

食道静脈瘤に対しては内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)や内視鏡的硬化療法 (EIS)を行っています。当院は日本門脈圧亢進症学会技術認定施設であり、日本門脈圧亢進症学会技術認定IVR医が難治性胃食道静脈瘤などに対するバルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO治療)、経皮経肝静脈瘤塞栓術(PTO治療)、脾機能亢進症状に対し、部分的脾動脈塞栓術(PSE治療)など低侵襲治療も多数行っております。

食道癌

進行の度合いにより内視鏡的粘膜切除、手術、放射線療法、化学療法を選択しています。

胃癌

進行の度合いにより内視鏡的粘膜切除、手術、化学療法を選択しています。広い範囲の粘膜内癌に対しては内視鏡的粘膜 下層剥離術(ESD)を積極的に行っています。

大腸癌

進行の度合いにより内視鏡的粘膜切除、手術、化学療法を選択しています。肝転移に対してはカテーテルを肝動脈に留置する動注療法やラジオ波焼灼療法(RFA)を積極的に行っています。

胆道癌・膵癌

手術を第一選択としていますが、手術不能の場合でも、閉塞性黄疸への対応や動注療法など集学的治療を行っています。

肝癌

肝がんの内科的治療は、日々進歩しており、手術が適切な治療法ではない症例に対し、最新の機器を用いたラジオ波焼灼療法(RFA)、マイクロ波凝固療法(MWA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、持続肝動注療法(HAIC)を積極的に行っていきます。
ラジオ波焼灼療法、マイクロ波凝固療法とは、皮膚を通して電極針を腫瘍に挿入し、焼灼し腫瘍を壊死させる方法です。各機種を準備しており、腫瘍の占拠部位、大きさなどを考慮し、個別化治療を行っています。見にくい場所の腫瘍や他臓器への影響が器具される際には人工胸水、人工腹水なども施行し、安全な治療を行っており、これまで、延べ4000例以上の治療経験があります。
肝動脈化学塞栓療法とは、足の付け根や腕の動脈からカテーテルを挿入して、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈に抗癌剤などを入れて動脈の血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる方法です。この際には血管造影検査の際にCTA、CTAPを併用し診断の精度を向上させています。 バルーンカテーテルを用いた方法や薬剤溶出性ビーズ(DEB)を用いた治療をうまく組み合わせることにより、巨大な肝細胞がんに対しても治療効果が得られるようになってきています。また、安静時間を守れないような高齢の患者さんなどには、腕からのアプローチして治療を行っております。

ウイルス性慢性肝炎

B型肝炎に対しては核酸アナログ治療、C型肝炎ウイルスの排除を目的とした抗ウイルス治療としては、これまでインターフェロンという注射薬による治療が行われてきましたが、効果が十分ではなく副作用が強いという難点がありました。しかし近年、C型肝炎ウイルスに対する新しい経口薬である直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が開発され、この薬によって現在では副作用が少なく、95%以上の人で体内からのC型肝炎ウイルス排除が可能となり、積極的に行っています。

胆石症

総胆管結石に対して内科で内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)または経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を基に排石し、胆嚢結石に対して外科で腹腔鏡下胆嚢切除術を行っています。

胃・十二指腸潰瘍

ピロリ菌除菌療法を積極的に行っています。

その他の消化器疾患

肝移植以外は全て当院で完結できる体制を整えておりますので、どうぞご相談ください。

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