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心臓血管外科

心臓血管外科

高齢者への積極的な外科治療

高齢化社会の到来で、平均寿命(男性81歳、女性87歳)を凌駕された症例に対しても積極的に外科治療を行い、元気に社会復帰を実現しております。

低侵襲な外科治療の導入

血管内にカテーテルを挿入しバルーン拡張やステント/ステントグラフトを留置して、閉塞・狭窄した動脈の血流を改善する治療や大動脈瘤の破裂を予防する治療を行っています。

最新医療機器の導入

心臓の出口にある大動脈弁が狭くなり正常に機能しなくなった大動脈弁狭窄症に対してスーチャーレス生体弁による治療を行うなど、最新の医療機器を積極的に導入しています。
2022年4月から不整脈手術として胸腔鏡下の左心耳閉鎖術が保険収載されたことにより、新潟県内では当院が初めて開始しました。

下腿末梢への積極的血行再建手術

外科手術による血行再建とカテーテルによる血管内治療を組み合わせたハイブリッド治療を行っています。手術困難な下肢末梢部へも積極的に血行再建を行うことで下肢切断を回避し、QOL(Quality of Life;生活の質)低下を防止します。

静脈疾患への啓蒙と治療

下肢静脈瘤に対する治療を年間100例程度行っています。レーザーカテーテルによる血管内焼灼術を主として、患者さんの状態や希望に応じて局所麻酔・全身麻酔、日帰り入院・一泊二日入院を選択しています。中越地震で周知となったエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)に対しても、早期診断・治療・再発予防を行っています。

術後早期からのリハビリ介入

手術翌日から患者さんの状態に応じて積極的にリハビリ介入を行うことで、早期の回復や合併症の予防に努めています。疾患そのものの治療のほか、食事内容や生活の仕方などにも合わせて介入することにより、退院後の生活改善や再発予防を行っています。

主な診療内容

■心臓大血管疾患
心臓弁膜症、狭心症・心筋梗塞、胸部大動脈瘤に対して、人工心肺を用いた心臓停止下の手術(弁置換・弁形成、冠動脈バイパス、人工血管置換など)を行います。大動脈瘤では脚の付け根の小切開のみで行うステント付き人工血管内挿術も行っています。

■腹部大動脈疾患
全身状態や動脈の形態などに応じて、開腹での人工血管置換術や小切開によるステント付き人工血管内挿術を行っています。

■慢性動脈閉塞症
下肢の血行障害による冷感・痺れ・歩行時の下肢痛・足趾潰瘍に対して、バイパス手術やカテーテル治療による血流改善を行い、下肢切断を回避します。

■急性動脈閉塞疾患
四肢切断に瀕した急激な動脈閉塞に対し、血栓除去などの手術を行います。

■腎不全
腎不全に対する血液透析に使用する血管の状態が不良な場合やシャント閉塞を繰り返す場合、人工血管を用いたバスキュラーアクセスの作成を行っています。

■静脈疾患
下肢静脈瘤に対してレーザー手術や塞栓術、ストリッピング手術などを行います。深部静脈血栓・肺塞栓症に対する内服・塞栓摘出手術や、静脈狭窄・閉塞例へのバイパス手術、大静脈再建などを行っています。

■呼吸器疾患
原発性肺癌、転移性肺腫瘍、気胸、縦隔腫瘍などに対して、胸腔鏡を用いた手術を行っています。

施設認定

胸部大動脈ステントグラフト実施認定施設
腹部大動脈ステントグラフト実施認定施設
浅大腿動脈ステントグラフト実施認定施設
下肢静脈瘤血管内治療実施認定施設
静脈圧迫処置認定施設

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