院内がん登録について
院内がん登録について
院内がん登録は当施設でがんの診断・治療を受けた全患者さんについて、がんの診断・治療・予後に関する情報を登録する仕組みです。
当施設でがん登録をされた患者さんのうち一定期間受診経過が把握できなかった場合は、国立がん研究センターがん対策情報センターより各市区町村へ住民票照会を行うことがあります。
院内がん登録とは
当施設は現在がん診療連携拠点病院に準じる病院として、院内がん登録を実施しています。
院内がん登録は当施設でがんの診断・治療を受けた全患者さんについて、がんの診断・治療・予後に関する情報を登録する仕組みです。
登録した情報は、国立がん研究センターがん対策情報センターへ提出し全国統計として活用されます。
また登録した情報はがん診療の質の向上とがん患者さんの支援を目指すため当施設では下記の目的に利用いたします。
- 自施設のがん診療実態の把握
- がんに関する医療活動の統計資料作成
- がん患者さんの生存率の計測(予後調査)
- 診療活動の支援、研究のための資料提供
予後調査について
当施設でがん登録をされた患者さんのうち一定期間受診経過が把握できなかった場合は、国立がん研究センターがん対策情報センターより各市区町村へ住民票照会を行うことがあります。
個人情報保護について
登録されている情報は、国で定められた「個人情報保護法」および当施設の個人情報保護規定に基づき適正に管理しております。
上記のことについて同意しがたい事項がある場合はその旨を患者の声相談室へお申し出下さい。
お申し出がないものについては、同意していただけたものとして取り扱わせていただきます。
院内がん登録件数
部位 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
---|---|---|---|---|---|---|
大腸 | 180 | 174 | 220 | 218 | 221 | 228 |
胃 | 145 | 149 | 170 | 158 | 171 | 171 |
造血器系 | 123 | 143 | 179 | 138 | 115 | 116 |
乳房 | 113 | 117 | 152 | 144 | 103 | 139 |
肺 | 63 | 61 | 83 | 72 | 73 | 71 |
子宮 | 42 | 45 | 42 | 54 | 69 | 63 |
前立腺 | 41 | 63 | 66 | 61 | 88 | 69 |
膵臓 | 35 | 33 | 34 | 47 | 27 | 41 |
肝臓 | 33 | 40 | 35 | 33 | 39 | 38 |
胆嚢・胆管 | 33 | 28 | 16 | 18 | 16 | 15 |
食道 | 28 | 16 | 23 | 20 | 33 | 33 |
膀胱 | 16 | 13 | 13 | 17 | 16 | 22 |
頭頸部 | 14 | 16 | 15 | 15 | 16 | 17 |
腎・他尿路 | 10 | 10 | 8 | 10 | 11 | 6 |
卵巣 | 7 | 8 | 5 | 7 | 13 | 11 |
皮膚 | 2 | 5 | 5 | 4 | 5 | 1 |
その他 | 14 | 13 | 13 | 14 | 22 | 16 |
合計 | 899 | 934 | 1,079 | 1,030 | 1,038 | 1,057 |
院内がん登録二次利用のオプトアウトについて
院内がん登録は、がん登録等の推進に関する法律(平成二十五年法律第百十一号)により、院内がん登録の実施に係る指針(厚生労働省告示第四百七十号)に即して行うこととされています。これらのデータは現在毎年、全国の施設におけるがん医療の実態把握のために、提出元が保持する対応表が無い限り個人が識別できない状態のデータとして国立がん研究センターに提出されていますが、その二次的な利用については拒否(オプトアウト)の機会が提供されています。
拒否の申請を希望する場合は、病歴室までお申し出ください。当院のデータベースに記録するとともに、国立がん研究センターと連携して、二次利用を行わないようにいたします。手続きに際し、以下の点についてご理解のほどお願いします。
- 当院にお申し出いただく拒否の申請の対象は、申出をいただいた当院から国立がん研究センターに提出されたデータ分のみです。他院に受診されてその施設からのデータ提出分も拒否をされる場合は、当該医療機関へもお申し出ください。
- 現在行っている解析課題は国立がん研究センターのホームページで閲覧可能です。
- 国立がん研究センターで解析のために研究者等にデータを提供する際には提出元と結びつけられる情報は削除します。そのため、この状態になって提供済みのデータについては、追跡が不可能なため削除できません。
- オプトアウトを申出されたことによる、患者さんの診療に影響することはありません。
- データは、当院で行われた診療内容ですので、その内容については、担当の医師に直接お尋ねください。
院内がん登録の制度自体について、ご不明な点などありましたら、国立がん研究センターが運営するホームページ「がん情報サービス」をご確認ください。また、必要に応じて問い合わせフォームもご活用ください。ただし、国立がん研究センターで保有している院内がん登録は番号のみで管理しており、お問い合わせをいただいても診療やデータの内容はわかりません。また、氏名などの個人の患者さんが判別できる情報を保持しておりませんので、削除などの対応については、実際に診療を受けた病院を通して伝える必要がありますのでご注意ください。
院内がん登録とデータの二次利用について院内がん登録とDPCを使ったQI研究(2022年症例)への参加
厚生労働省委託事業によるQuality Indicatorに関する研究(以下、「QI研究」)に参加します。QI研究は、「がん診療連携拠点病院等の整備について」(令和4年8月1日健発0801第16号)において、医療の質の改善の取り組みの方法のひとつとして位置づけられるとともに、各都道府県におけるがん診療連携協議会での活用も想定されております。
QI研究への参加について