ご挨拶
院長 本間 照
令和3年4月1日を以て病院長を拝命いたしました本間照でございます。新たな任務に身の引き締まる思いであります。どうぞよろしくお願いいたします。
私は昭和59年に新潟大学医学部を卒業し、消化器病学を専攻しました。当院には平成22年に着任し12年目となります。多くの諸先輩方にご指導頂き、同僚、後輩、職員の方々に支えられてまいりました。また、診療を通して大勢の患者さんやご家族の方々と接し、多くの事を学ばせていただきました。「病気」は、患者さんにとってもご家族にとっても大変な体験です。私たち医療者は、客観的な視点を持って科学的に治療することが求められます。同時に、床に臥す我が子の傍らで一心に看護する親の気持ち「惻隠の心」を忘れず、日々の診療に当たりたいと思います。
当院は、昭和2年に新潟診療所として新潟市田町に開設され、早川町に移転し昭和35年に総合病院となりました。平成3年7月、現在の西区寺地へ移転し今年で30年が経ちます。安心と信頼、そして地域と共に歩むという理念のもとに、時代に合わせて様々な変革を行ってきました。平成28年からは新潟市在宅医療・介護連携ステーション西を受託しています。今後一層加速する超高齢化社会においては、予防医療から終末期医療まで多様なニーズが求められています。他の医療機関や関連施設の方々と協力し合いながら、地域に合った「まちづくり」のお手伝いも私たちの大切な仕事と考えています。患者さん家族との対話はもとより、地域医療支援病院として、医療・保健・福祉・介護施設への情報発信と連携に一層注力してまいります。
94年の歴史のうえに、医療人としてこの成熟した社会へどのように貢献できるのか。「心」ある医療を目指し、「命」を支え、救い、看取ることに、わたしたち職員一同、懸命に努力してまいります。
今後ともどうぞ変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
看護部長 佐藤 志津子
2021年4月より看護部長に就任いたしました佐藤志津子と申します。私事で恐縮ですが、当院が済生会新潟第二病院として西区に移転した平成3年に入職し、現在に至ります。地域のみなさまの支援により病院の歴史が刻まれると共に、自分自身も成長させていただきました。そして今年度より大役を引継ぎ、重責に身の引き締まる思いで日々を過ごしております。
済生会は、明治天皇による「済生勅語」によって設立され、「施薬救療の精神」に基づく生活困窮者の救済を使命としています。近年グループ全体で、「済生会人」の育成に力を入れています。済生会人とは、「施薬救療の精神」を理解し、体現する人材です。具体的には、「おもいやり」「協働」「持続的発展」「開拓性と先駆性」「確かな知識と技術」を体現できる人材の育成を目標にしています。
2019年、済生会病院という名称の変更に伴い病院理念も「ともに歩み、支える」となりました。看護師は職員の半数以上を占めます。看護師は済生会理念・病院理念・看護部理念に基づき行動し、多職種や関係機関と連携して看護を提供しております。
今後さらに地域のみなさまに喜んでいただける済生会新潟病院看護部を目指してまいります。
【看護部理念】
利用者の立場に立ち、信頼される看護の発展に努めます。
・看護職者の倫理を守り、仕事に責任をもちます。
・安全で質の高い看護を提供します。
・時代にあった知識と技術を常に探求します。
事務部長 阿部 健博
2023年(令和5年)4月に事務部長に就任しました阿部健博と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
当院は、許可病床数410、診療科目数28、職員数約900人を有する総合病院です。急性期病院として各診療科で質の高い専門的医療を行い、他の医療機関との連携を重視した医療を実践することで、新潟市及びその近隣地域の医療の中核的な役割を果たしており、また予防医療などにも積極的に取り組んでいるところです。
2022年度(令和4年度)の1日当たりの外来患者数は828.8人、入院患者数は321.9人、救急患者数は13.8人で、分娩件数は月48件を数え、多くの方々から日々ご利用いただいています。
これからもずっと愛され信頼される病院でありたいと、「ともに歩み、支える」との病院理念の下、患者さん一人ひとりの心と体のために最善を尽くすべく、次の4つの行動指針を掲げて職員一丸となって業務に励んでいます。
①地域の保健・医療・福祉施設と連携し、患者さん・ご家族の元気を支えます。
②各職種の専門性を活かし協力しながら、高度医療を提供します。
③患者さんの想いを大切にし、心優しい医療人を育成します。
④あらゆる活動の成長をとおし、安全と高い質を追求します。
当院は1991年(平成3年)に現在の場所に移転し既に30年以上経ちました。創設は1927年(昭和2年)であり、もうすぐ100年を迎えます。新潟の地に根付き、地域とともに歩んできた長い歴史の重みを大切にしながら、新たな100年も皆様の信頼と期待に応えられるよう、自ら進んで社会に貢献する役割を果たしてまいります。
現在も、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。