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第1回 肝臓病セミナー開催報告

 2011年10月19日(土)初めて院外での肝臓病セミナーを開催しました。 
肝臓病教室運営チームは、肝臓癌撲滅を大きな目的のもと結成され、今年で3年目を迎えます。これまで院内で計8回の肝臓病教室を開催してきましたが、毎回200名程の患者さんやそのご家族に参加していただきました。今回は、より多くの市民の方に肝臓病に関する正しい情報を知っていただきたく院外でのセミナーを開催することとなりました。

会場である新潟ユニゾンプラザには、300名を超える大変多くの方に参加していただきました。参加者には、新潟大学医歯学総合病院肝疾患相談センターや市民病院の方もおられ、医療従事者の関心の深さも窺えました。吉田院長の開会の挨拶の後、医師、薬剤師、栄養士、看護師より講義させていただきましたが、皆さまメモを取りながら熱心に傾聴してくださいました。セミナー後には、これまで外来通院はしていたものの、なかなかインターフェロン治療には踏み切れなかったが、セミナーに参加し、インターフェロンをして欲しいと希望された方もいらっしゃいます。また、今回参加された方の中には、今まで全く検診や受診をしたことのない方もおられ、疾患への理解が浅かった無関心層に対してのアプローチが可能になったと考えております。

 慢性肝疾患を背景に発癌する肝細胞癌は、比較的早期に診断される癌種の一つとなり、抗ウイルス療法の進歩により発癌抑制が可能となりました。しかし、一方で医療機関を受診せず、進行癌の状態で発見される症例も未だ後を絶たない状況です。リスクを抱えた方にいかに情報提供を行い受診をしていただくか、予防的治療を含めた情報提供は、肝細胞癌の予後改善に極めて重要と考えております。今後は、院内での肝臓病教室開催と共に、院外での肝臓病セミナー開催も継続し、一人でも多くの慢性肝疾患の方が早期治療介入により発癌抑制できることを望んでおります。

肝臓病教室運営チームスタッフ一同

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