糖尿病は、適正な治療を続けることによって、様々な合併症(網膜症・腎症・神経障害・動脈硬化など)を予防することができます。そのためには、治療の主役の患者さんとその家族の皆さんに、糖尿病コントロールの知識と技術を身につけていただくことが重要となります。
当院では、患者さんの「自己管理」をサポートするため、糖尿病専門医師を中心に、主にCDE(糖尿病療養指導士)の資格を持った看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師など専門のスタッフが揃っており、チームを組んで患者さんの治療をサポート、つまり「チーム医療」を実践しています。まずは、糖尿病外来診察へお越しください。
糖尿病教室は、月~金曜日までの5日間を5サイクルとして、毎月5回開催しております。また、糖尿病教育入院用クリニカルパスもあり、5日間の教室での集団指導の他に、看護師・管理栄養士・薬剤師による個人指導、各種合併症の検査、そして、退院した後は、外来でのフォローアップまで継続して行っております。
日時 | 内容 | 担当 | |
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月曜日 | 午前 | 問診と入院の説明 | 看護師 |
午後 | 糖尿病と生活習慣病について | 検診センター代表 | |
入院中の検査とその見方について | 臨床検査技師 | ||
火曜日 | 午前 | 糖尿病とは | 医師 |
昼食時 | 食事会 | 医師 | |
午後 | 食事療法の基本 | 管理栄養士 | |
合併症について | 医師 | ||
水曜日 | 午前 | 日常生活について1 | 看護師 |
昼食時 | 主食の計量と献立の説明 | 管理栄養士 | |
午後 | 薬物療法 | 薬剤師 | |
食品交換表の使い方 | 管理栄養士 | ||
木曜日 | 午前 | 検査の見方とコントロール目標 | 医師 |
まとめと小テスト | 薬剤師 | ||
昼食時 | 主食の違いと献立の説明 | 管理栄養士 | |
午後 | 運動療法 | 医師 | |
献立の立て方と外食、小テスト | 管理栄養士 | ||
金曜日 | 午前 | 日常生活について2 | 看護師 |
昼食時 | 献立の説明 | 管理栄養士 | |
午後 | 1週間のまとめと質疑応答 | 全員 |
教室の様子
食事会 会場
1週間以上の入院が困難な患者さんには、外来糖尿病教室をお勧めします。当院では、外来糖尿病教室クリニカルパスにより、毎月1回、集団講義を第1・3木曜日の2回に分けて開催しております。教室は集団講義ですが、その前後は個人面談となりますので、皆さんのそれぞれの生活に合わせた指導をさせていただきます。
内容 | 担当 | |
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初診時 | 診察 | 医師 |
教室の説明 | 看護師 | |
食事調査・食事療法の基本について | 管理栄養士 | |
第1木曜日 | 糖尿病の基本治療と合併症について | 医師 |
食品交換表の使い方と献立の立て方 | 管理栄養士 | |
検査値の見方 | 検査技師 | |
個人面談 | 看護師 | |
第3木曜日 | 薬物療法と低血糖について | 薬剤師 |
運動療法と日常生活の注意点、個人面談 | 看護師 | |
再診時 | 診察 | 医師 |
日常生活の確認と相談 | 看護師 | |
食生活の確認と食事相談 | 管理栄養士 |
糖尿病と診断され、診療所(かかりつけ医)に通院中の方が、診療所に通院しながら、糖尿病の食事療法のための栄養指導のみを、当院にて受けることができるシステムです。
「健康診断で糖尿病と言われたけれど、どんな食事をしたらよいかわからない」「自分なりに食事療法を行なっているけれど、検査値が下がらない」など、糖尿病の“食”に関する様々な疑問・お悩み等、私たち管理栄養士と一緒に解決していきましょう。
当院登録の診療所(医療連携協力機関)に通院中で、2型糖尿病と診断された方。
*受診日時は、患者さんのご都合に合わせて決めることができます。
*1回目受診のみ、栄養指導の前に、当院の糖尿病専門医師による診察が行なわれます。
*栄養指導は、原則として3回に分けて行ない、1対1の個人指導になります。
*ご家族の方等が一緒に来ていただくのは構いませんが、必ずご本人も参加して下さい。
*パスの詳しい内容はこちらをクリック。
患者さんが主体となり、年に数回、医師・管理栄養士・看護師などと共に各種イベントを行っています。興味のある方はスタッフまでお声掛けください。