【佐藤正純先生の紹介】  1996年2月、横浜市立大病院の脳神経外科医だった佐藤正純先生(当時;37歳)は、医者仲間と北海 道へスキー旅行に行った。スノーボードで滑っていて転倒、頭部を強打し意識不明、ヘリで救急病院に運 ばれた。頭部外傷事故で大手術の末、1ヶ月後に奇跡的に意識を取り戻した。しかし、待っていたのは、 皮質盲(視覚障害)、記憶障害(高次脳機能障害)、歩行困難(マヒ)という三重苦であった。  趣味の音楽を手始めに懸命なリハビリを続け、6年後の2002年、三重苦を乗り越え医師免許を活かし て、医療専門学校の非常勤講師として再出発した。今でもリハビリを重ねながら講師以外に、重度障害を 負った障害者のリハビリ体験について語る講演活動を行い、さらには横浜伊勢佐木町のジャズハウス 「first」で健常者に交じってジャムセッションのピアニストとして参加している。  「障害を負ったからといって人生観を変える必要はありません。昔の自分に新しい自分を重ね着すれば いい。1粒で2度美味しい人生を送れて幸せです。」と佐藤先生は語る。   参考:http://www.yuki-enishi.com/challenger-d/challenger-d19.html 【略歴】  佐藤正純 (さとう まさずみ)  1958年6月 神奈川県横浜市生まれ  1984年3月 群馬大学医学部医学科卒業、       4月 横浜市立大学付属病院研修医  1986年6月 横浜市立大学医学部脳神経外科学教室に入局           神奈川県立こども医療センター、横浜南共済病院、           神奈川県立足柄上病院の脳神経外科勤務を経て  1992年6月 横浜市立大学救命救急センターに医局長として2年間勤務  1996年2月 横浜市立大学医学部付属病院脳神経外科在職中にスポーツ事故で重度障害  1999年12月 横浜市立大学医学部退職  2002年4月 湘南医療福祉専門学校東洋療法科・介護福祉科非常勤講師として社会復帰  2007年4月 介護付有料老人ホームはなことば新横浜2号館医療相談員として復職           湘南医療福祉専門学校救急救命科 専任講師           筑波大学附属視覚特別支援学校 高等部専攻科理学療法科 非常勤講師           神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科 ゲスト講師    などを兼任して現在に至る。  ・視覚障害をもつ医療従事者の会(ゆいまーる)副代表    http://www.yuimaal.org/   杉並区障害者福祉会館障害者バンド「ハローミュージック」バンドマスター